中・高校生が国会議員に授業

今日世界では、6,900万人の子どもたちが学校に通えず、その54%は女の子です。

世界中の子どもが教育を受けられることを願って、180ヶ国のNGOや教職員組合が運営するネットワーク「教育のためのグローバル・キャンペーン」(Global Campaign for Education)では、ユネスコとユニセフの後援のもと、2002年より毎年春に教育のための世界キャンペーン「世界一大きな授業」を行っています。
今年のキャンペーン(4月18日~24日)では、3月8日の「世界女性の日」の100周年にあわせて、「女の子と女性の教育」に焦点をあてて行われました。日本では、途上国で教育支援を行うNGO27団体で作る教育協力NGOネットワーク(JNNE)が主催しています。


実際に動きながらのワークショップの様子。

そのキャンペーンの一環として、4月26日(火)に衆議院第二議員会館多目的会議室において高校生が「先生」、国会議員が「生徒」となった国会議員向け「世界一大きな授業」が行われました。授業のテーマは「女子教育は世界を変える」
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンで活動している高校生・中学生が、「女性と教育」をテーマにプレゼンを行った後、日本とニジェールを比較して初等教育の現状やジェンダー格差について実際に身体を動かしながらのワークショップを行いました。最後にフィリピンへのスタディツアーに参加した報告がありました。

参加した国会議員からは「『やってあげる』から『共に生きる』へのパラダイムシフトが必要」「『学校に行けない子ども』を子どもが支援しているのは素晴しい」などの感想が聞かれました。


熱心に耳を傾ける生徒の国会議員の「センセイ」たち。

また、NGOからの提言では、オックスファム・ジャパンの山田太雲氏が、国際社会の共通目標である「万人のための教育(Education for All:EFA)」の達成のためには、途上国だけでは160億ドルの資金が不足しており、先進国による既存の基礎教育向け援助総額が30億ドル、2005年のG8サミットの公約が2010年に守られ、20億ドルの資金が追加されたとしても110億ドルの資金が不足している現状を指摘(*1)。

以下の4点の提言を行いました。

(1)基礎教育向け援助の増額を(全ドナー国平均2.1%に対し日本は0.7% )
(2)特に就学率の男女差が大きい低所得国の重点化を
(3)財政支援の推進(相手国政府の教育予算を補填)
(4)国際援助協調枠組みへの貢献強化を(EFAファスト・トラック・イニシアティブ*2)

*1 EFA Global Monitoring Report 2010
*2 ファスト・トラック・イニシアティブ(Fast Track Initiative: FTI)
「2015年までの初等教育の完全普及」の達成に向け、2002年に世銀主導で設立された国際的な支援枠組。FTIにおいては、G8議長国が共同議長国の一国を務めることとなっており、日本は2008年1月よりFTI議長国を務める(任期1年)。
現在は理事代理国。





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