日本では、なかなか想像しにくいかもしれませんが、世界には路上で生活しなければいけない子どもがいます。
フィリピンには、マニラだけで推定15万人のストリートチルドレンがいると言われています(ユニセフ・マニラ事務所 レオポルド・モセリナ氏談より)。
■フィリピンでの支援の状況
多くの援助組織が支援対象を年少の子どもに絞っており、15歳を過ぎると支援を受けにくくなり、自立できないまま路上生活に陥るケースがあることを、プロジェクトを通じて知りました。
そこでKnKは援助対象を15歳から19歳に設定し、青少年が真の自立を果たせるようにプロジェクトを開始しました。もちろん活動地のニーズに応じて、様々な年齢層の子どもたちへの支援を行っています。
例えば、自立出来ないまま路上に放り出されるとどうなるのか、というと職がない子どもたちが路上での生活を強いられれば、空腹を満たすために食料や金銭を得るため、スリや強盗の罪を犯してしまい、拘置所に収容されてしまうことがあります。
収容された拘置所でも、裁判までの間拘留し続けるのですが、裁判の順番待ちが長く、本来の拘束期限を過ぎても収容されたままですし、拘置所が大人と子どもが一緒に収容されているため、そこで出会った大人と少年がギャングを組んでしまったり、拘置所内で性犯罪が起きたり問題を抱えています。
改善するために拘置所に出向いて、早く裁判が行われるように促したり、拘束期限が過ぎている子どもたちを保護したりし、大人と子どもを分けてもらい解決を図りました。
KnKがフィリピンで行う非公式教育(ALS:Alternative Learning System)では、教育省に認証された公的資格を持つスタッフ講師が公式教育の指導要項にそって授業を行い、規定の時間以上を受け試験に合格すると公立学校と同等の終了資格を得ることが出来、奨学金などを利用して上級の公立学校に進学したり、就職に役立てることに繋がります。
しかし、子どもを抱える親にとってはその日その日の稼ぎ手なので学校に通わせることも、ALSのような勉学場所に通わせるのは難しかったです。
なので、参加者の募集にあたって、住民にチラシで告知し、親たちに勉学の必要性を説き、理解を得ていくのが大変でした。
どうしたら少しずつでも子どもの路上生活を改善できると思いますか?
路上で生活しているため、勿論学校に通うことが出来ないので様々な問題への知識が足りず、犯罪にも巻き込まれてしまいます。この環境を改善するために物資支援や孤児院の設立も必要です。しかし、根本的な問題解決に繋がる様に、親がいる子たちの路上流出を防ぐためにも、育児のあり方や思春期の青少年への対応を親に学ばせ、教育が貧困から脱却するために必要なツールの一つであることを教えて、子どもを働かせに出すのではなく学校や非公式教育が行われている場に通わせることによって、少しずつ環境が変わってくるかもしれません。
学生たちにできることはなんでしょうか?
いきなり支援をする、お金を寄付するってのは難しいですよね。だからこそまずは“きちんとした正しい情報を得る”、そしてそれを周りの人々に広めることだと思います。
それが社会人になったとき、企業として出来ることや、個人として出来ることを行うことに繋がってくるんじゃないでしょうか。
